ロズマリン酸
ロズマリン酸は、植物性由来の化学物質(ファイトケミカル)で、シソ科の植物に含まれているポリフェノールの一種。このロズマリン酸が、過剰になっている免疫反応を正常に戻し、ステロイド剤にかわる副作用のないアレルギー軽減物質として期待されています。
ルテオリン
ルテオリンはフラボノイドという抗酸化物質の一種で、さまざまな作用を持つことがわかっています。ルテオリンの表的な作用の一つとしてあげられるのが、肝臓の解毒作用を促進させることです。ルテオリンは花粉症やアトピーといったアレルギー症状を押さえることで有名です。ルテオリンなどのポリフェノールは、「ロイコトリエン」という炎症を引き起こす物質を作り出す際に必要な酵素を阻害するため、花粉症の症状、特に鼻づまりに効果を発揮すると言われているのです。
ビタミンA
ビタミンAは脂溶性のビタミンで、「目のビタミン」といわれるほど、目との関係が深いビタミンです。ビタミンAは、目や粘膜、皮膚の健康を保ち、成長を助けたり、病気の回復を助けたりします。色を見る力にもかかわっていて、とくに夜盲症や視力低下を防いでいます。
ビタミンB1
ビタミンB1(化学名チアミン)。米ぬかから最初に発見されたビタミン。水溶性ビタミンなので多量に摂取しても、排出されてしまいます。ビタミンB1はエネルギーを効率的に生み出し、疲労を回復する効果が期待できます。ビタミンB1は、日本人の主食である米や、パン、砂糖などがエネルギーに変換するのを助ける栄養素です。脳の中枢神経や手足の末梢神経に対してもビタミンB1は作用しており、機能の正常化や心臓機能を保護する働きもあります。ビタミンB1が不足すると、糖質の分解がスムーズに行われなくなります。また、乳酸といった疲労物質がたまりやすくなることもあり、疲れやすい体となりま す。さらに、ビタミンB1が分解することによって生成されるブドウ糖は私たちの脳の活動を支える唯一の栄養素ですので、イライラしたり、集中力が失われる などの心の症状があらわれます。最終的には、ビタミンB1欠乏により肝臓や腎臓機能が低下し、胃腸障害などの原因となる事がわかっています。
ビタミンB2
ビタミンB2(化学名リボフラビン)は、成長を促進するビタミンです。水溶性のため、体に備蓄する事ができませんので、毎日摂取することが大切です。脂質をおおく摂取する方はビタミンB2を積極的に摂取しましょう。ビタミンB2は、体内で動脈硬化や老化の原因となる「過酸化脂質」の生成を抑える効果がある栄養素です。中でも、動脈硬化は生活習慣病の一つともされており、高血圧、脳卒中などの原因ともなりますので、予防の為にも、ビタミンB2を積極的に摂取しましょう。
ビタミンB2は、このほか、細胞の再生やエネルギー代謝を促進し、健康な髪の毛、爪、肌を作り出して全身の成長・維持を助けます。また、ビタミンB2には粘膜を保護する働きがありますから、目、舌、唇などの粘膜せい部位の健康についても効果があります。ビタミンB2が不足すると、ビタミンB2欠乏症として、舌や目などの粘膜部分がはっきりと現れやすくなります。代表格は口内炎や舌炎でしょう。また、ビタミンB2欠乏により目の充血や脂漏性皮膚炎の原因となり、最悪、白内障など重度の症状をきたす場合もあります。
日ごろから脂質を多く摂取する方はビタミンB2を脂質の分解の際使用しますので、ビタミンB2欠乏になりやすい傾向があります。
ビタミンB6
ビタミンB6を多く含む食品や欠乏など、ビタミンB6について解説しています。B6は、水に溶ける水溶性ビタミンで、皮膚炎を予防することから発見されたビタミンです。ビタミンB6の概要を簡単に紹介します。ビタミンB6は、水に溶ける水溶性ビタミンのひとつで、皮膚炎を予防することから発見されたビタミンです。B6が不足すると、皮膚炎や口内炎、貧血、脂肪肝になることが知られています。腸内細菌によってもつくられることから、一般的には不足しにくいビタミンです。しかし、抗生剤を長期間飲んでいる人では不足することがあります。
ビタミンB12
神経の機能維持に関与し、肩こり・腰痛の緩和に役立ちます。
赤血球の形成に役立ち、貧血に効果があります。ビタミンB12は葉酸(ビタミンM)と協力して、赤血球の生成にかかわってます。ビタミンB12は赤血球の中の核酸(DNA)の合成に必要な葉酸の働きを助ける補酵素の役割を担います。どちらが不足しても、赤血球の減少、異常に大きな赤血球の生成などを招いて、悪性貧血(巨赤芽球性貧血)を引き起こしてしまいます。悪性貧血の症状は、頭痛、めまい、吐き気、動悸、息切れ、舌の痛み、味覚の低下、食欲不振、消化不良、下痢などです。
ビタミンB12の吸収では胃から分泌される内因子と呼ばれる物質を必要とします。胃の切除や、胃炎などによる粘膜異常で、内因子が分泌されなくなると、ビタミンB12が腸で吸収されなくなってしまいます。
悪性貧血ですが、昔はなかなか治らない病気だったのでついた名前で、いまでは葉酸やビタミンB12を補給すれば、すぐによくなる病気です。 ビタミンB12には神経細胞の核酸や、たんぱく質、脂質の合成を補助、修復して、精神の安定、集中力、記憶力を向上させる働きがあります。不足すると、イライラや、無気力、集中力、記憶力の低下などを招きます。さらにひどくなると、運動神経機能の低下、手足のしびれ、痛みなどの末梢神経系の症状まで出てきます。
ビタミンC
ビタミンCは別名アスコルビン酸と呼ばれる水溶性のビタミン。アスコルビン酸っていう名前は食品の成分表示の中でよく見かけますね。ビタミンCは酸化を防ぐパワーが強いので酸化防止剤として食品に使われることも多いのです。
もちろん、サプリメントとしても認知度No.1というポピュラーなビタミン。一般的である一方で、イメージ先行で誤解されている部分もあるようです。ビタミンCは黄色くて酸っぱいイメージを持っていませんか?実はそれがビタミンCの誤解。本当は透明で、味はありません。不足
水溶性のビタミンであるビタミンCは体の中に貯めておけません。極端にビタミンCの少ない生活を続けると2週間程度で不足症の症状が表れ始めます。ただ、普段の生活で欠乏症を起こすことはほとんどありません。
ビタミンCの消費量が増えてしまう要因(ストレス・タバコ・紫外線など)に心当たりがある方は、不足症にはならなくても不足気味かもしれません。
壊血:
ビタミンCが不足してコラーゲン繊維の合成能力が低くなってしまった状態。
コラーゲンは皮膚の材料であるだけでなく、筋肉や内臓を維持するにも欠かせないもの。そのコラーゲン繊維が弱くなってしまうと、毛細血管の出血や歯茎からの出血、幼児の場合は骨の発育不良がおきてしまいます。
他には、疲労感、食欲不振、不眠症などの症状もあります。しかし、他の栄養素の不足や病気でも同じような症状が出てしまうので、はっきりとビタミンC不足と判断するのは血液検査で血中濃度を調べたほうが良いでしょう。
過剰
通常の食品に含まれる量(1000mg以下)では過剰症の症状は特には認められていません。必要以上に摂取した場合、尿中に排泄されます。しかし、極端に大量のビタミンCを摂った場合、吐き気・下痢・腹痛などがおきてしまいます。症状は取り過ぎるのを止めれば収まります。
昔は、ビタミンCを摂り過ぎると結石になるという報告もありましたが、それは事実ではないことがわかってきました。(現在では否定されています。)
ビタミンD
ビタミンDとは、ビタミンD2(エルゴカルシフェロール)とD3(コレカルシフェロール)の総称です。紫外線の照射によって、ビタミンD2は植物に存在するエルゴステロールから生成され、ビタミンD3は動物に存在する7-デヒドロコレステロールから生成されます。ビタミンDは、カルシウムやリンなどのミネラルの代謝や恒常性の維持、骨の代謝に関係しており、不足すると子供のくる病、成人の骨軟化症などが起こることが知られています。
ビタミンE
ビタミンEは、「トコフェロール」とも呼ばれますが、これは出産を意味する言葉でもあります。また、若返りの栄養素としても有名ですが、これはビタミンEが強力な抗酸化作用を持っているからです。抗酸化作用により、体内の脂質の酸化を防いで体を守る働きがあります。この働きから、体内の細胞膜の酸化による老化や、血液中のLDLコレステロールの酸化による動脈硬化など、生活習慣病や老化と関連する疾患を予防することが期待されています。
β-グルカン
βグルカン(ベータグルカン)とは、主にアガリクスをはじめとするキノコ類やパン酵母の細胞壁に含まれる健康維持に役立つといわれている成分です。世界の大学や研究機関では、パン酵母から抽出したβグルカンについての多くの研究が行われており、すでにアメリカや欧州などでは、パン酵母由来のβグルカンは健康維持に役立つ機能性食品として知られています。キノコや酵母由来のβグルカンは体内で吸収する事はできないのですが、腸を通過する時に、腸の免疫系を刺激するという大胆な仮説があります。
その結果、 がん (悪性腫瘍)に対する免疫力も高まり、免疫系が がん (悪性腫瘍)を攻撃し、 がんの大きさが小さくなるという仮説です。確かに、腸管は腸内の微生物に対応するために、免疫をつかさどる発達したリンパ組織を持ちます。上記の仮説は一見、もっともらしい仮説です。
タンパク質
タンパク質(蛋白質、たんぱくしつ、protein)とはアミノ酸の集合体で生物の重要な構成成分のひとつです。髪の毛=ケラチン、筋肉=ミオシン、血管・皮膚・骨=コラ-ゲン、脳=リポタンパク、実はこれらすべてたんぱく質なんです。体内のタンパク質は、毎日少しずつ入れ替わり、だいたい30日で全
身の半分が新しくなります。タンパク質は体内貯蓄されないので、そ
の日消費された量はその日のうちに補給します。
カリウム
カリウムはナトリウムと共に浸透圧を維持し、ナトリウムによる血圧上昇を抑制する。また、筋肉や心筋の働きを正常に保つ効果があります。
ナトリウムの摂り過ぎは高血圧を招きますが、日本人の食習慣で食塩相当量の摂取基準を実行する事
(病院の食事が摂取基準に添った塩味)は困難と考えられ、ナトリウムの排泄を促して 血圧を下げる作用
のあるカリウムを、高血圧の予防のために積極的に摂ろうという考え方に変わってきています。カリウムは普通の食事で欠乏する事はまずありませんが、夏場に大量の汗をかき、カリウムが汗と共に失われると低カリウム血症を起こし、夏バテの原因になると言われています。
利尿剤を長く服用してカリウムの排泄量が増えると脱力感や食欲不振といった症状が起こる場合があります。
カリウムの過剰摂取 尿中に排泄されるので、心配ありません。ただし腎臓の機能障害で尿の排泄が困難だと、高カリウム血症を起こす場合がありますので注意が必要です。
リノール酸
リノール酸は、「必須脂肪酸」であることと「血液中のコレステロールを下げる」ことが特長です。リノール酸を過剰摂取すると血液中の善玉コレステロールが低下する、動物実験でネガティブな影響が観察された等の報告もされているようですが、私たちが日常的に摂取している量(日本人平均13~14g程度/日)では、全く認められません。
食物繊維
物繊維(ダイエタリー・ファイバー)とは、食品中の成分のうち、人の消化酵素によって消化されない成分のことをいいます。
食物繊維の働きは大きく分けて3つあります。
1. 口と胃
食物繊維の多い食物を摂取すると、長くかむ必要があり、その結果だ液の分泌が多くなります。
だ液の分泌が多いと口腔内の食物が希釈され、歯こうが形成されにくくなって虫歯が減ります。
また、多量に出ただ液と胃液によって、胃の中の内容物が増え、満腹感がもたらされます。そのため食べる量が減り、エネルギーの過剰摂取が予防できます。
2. 小腸
食物繊維を多く摂取すると、胃から小腸への食物の移動速度が遅くなります。これは食物繊維が消化管内で吸水してふくらみ、体積を増すためです。これにより、摂取した栄養素が希釈されることになります。
SDF(水溶性植物繊維)のような粘着性を持つものは、消化管内で栄養素の拡散を抑制し、コレステロールや胆汁酸のような物質を吸収します。
こうしたことが重なり、結果的に栄養素の吸収が遅くなると考えられています。
3. 大腸
食物繊維を多く摂取すると、食物の消化管の通過時間が短くなるとともに、便の量が増加します。
また、食物繊維によって腸内細菌が増殖されたり、大腸の細胞のエネルギーを作り出す手伝いもします。さらに、便の水分を保持し容積を増やして便秘を予防する作用もある上、それらの相互作用で大腸の病気や大腸がんを防ぐという効果もあります。
カルシウム
カルシウムとは人が生きていく上で欠かせない栄養素の一つで、体内では99%が歯と骨に存在し、人間の骨格を形成しています。残りの1%は血液や細胞内に存在し、心臓の機能調整や筋肉の収縮や弛緩などの、大変重要な働きをしています。カルシウムは通常の食事では体内に吸収されにくく吸収率が最も高いといわれている牛乳でさえ40%程度といわれています。
カルシウムには骨粗鬆症を予防、高血圧を予防、天然の精神安定剤として非常に高価が期待でき、妊婦さんのおなかの中の子供や発育盛りの子供の骨格形成とってカルシウムは特に重要です。
最近では特に骨粗鬆症の方が多いようですが、それはカルシウムの摂取量が少なく、カルシウム不足の状態になると、骨を溶かして必要なカルシウムをしようとするからです。
マグネシウム
マグネシウムは、体内の各種の酵素の働きを助け、心臓や血管などの正常な機能を維持しています。また、神経の働きにも関係し、安定化にも大切な役割を担っています。
ほかにも、善玉コレステロールを増やし悪玉コレステロールを減らす作用があることや、腸で水分を集め便通をよくする働き、循環器官(心臓や血管など)の正常な機能を維持する働き、神経の働きを維持し、安定化させる、筋肉のスムーズな収縮を維持する、骨の正常な代謝を助ける、体内の各種の酵素の働きを助けエネルギーを作るなど人間の体にとってとても重要な役割を持っています。
鉄分
鉄分が不足すると貧血になるのは有名です。貧血とは、血液中に含まれるヘモグロビンの量が減少した状態のこと。
ヘモグロビンは、酸素をからだのすみずみまで運搬するという大切な働きをしているため、ヘモグロビンが減少すると全身が酸素不足になり、疲れやすい、めまい、動悸、息切れ、立ちくらみ、頭痛などの症状があらわれます。
貧血の70%は、ヘモグロビンの重要な材料のひとつである鉄分が不足することによる鉄欠乏性貧血です。
カロテン
βカロテン(べーたかろてん)とは緑黄色野菜や果物に含まれる黄色やオレンジ色の色素。腸で吸収されビタミンAに変わることから、「プロビタミンA」とも呼ばれる。カロテンには、体の各器官が酸化するのを防ぐ抗酸化作用があり、がんや心臓病の予防、コレステロール値の低減などへの効果が注目されている。またカロテンにはα、 β、γなどがあり、最も効力が高いのがβカロテン。脂溶性のビタミンAは、摂り過ぎると体に蓄積して過剰症となるが、体内で必要な分だけがビタミンAに変化するカロテンなら、過剰摂取のリスクが避けられる。
β-カロテンには、有害な活性酸素から体を守る抗酸化作用や、免疫を増強する働きがあることが近年分かってきています。
ちなみに「カロチン」は「カロテン」と同じものですが、2000年11月に『五訂日本食品標準成文表』が改訂され「カロテン」になりました。
ミネラル
ミネラルとは、生体にとって欠かせない元素で、糖質、脂質、蛋白質、ビタミンと並び五大栄養素の一つとして数えられる。
糖質、脂質、蛋白質、ビタミンと並び五大栄養素の一つとして数えられる。
不足すると欠乏症になるが、摂りすぎても過剰症も起こしうるので、ただ「多めに摂ればよい」というものではない。
なお、日本においては厚生労働省によって 12 成分(亜鉛・カリウム・カルシウム・クロム・セレン・鉄・銅・ナトリウム・マグネシウム・マンガン・ヨウ素・リン)がミネラルと定義されている。
アミノ酸
人間の生命体を作り上げる上で、必要とされるアミノ酸は20種類です。そのうち、体内で合成することが不可能なため、必ず食事として摂る必要性があるアミノ酸は必須アミノ酸と呼びます。
必須アミノ酸はイソロイシン・ロイシン・バリン・リジン・スレオニン・トリプトファン・メチオニン・フェニ-ルアラニン・ヒスチジンの9種類です。
タウリン
タウリンは、血圧やコレステロールや血糖値が高い、または、肝臓が疲れていたり、身体がむくむ、息切れするといった健康上の不安を抱えている方におすすめです。
タウリンは、体内では、筋肉、脳、眼の網膜、心臓や肝臓などの臓器などに高い濃度で含まれています。
タウリンには、私達の身体や細胞を正常な状態に戻そうとする作用(=「ホメオスタシス」)があります。例えば、血圧が高いと下げ、肝臓の働きが鈍っていると高めるというようにです。
肝臓から分泌される胆汁酸には、コレステロールを排泄させる働きがあります。タウリンによって胆汁酸の分泌が増えると、血液中のコレステロール値も下がるという仕組みです。
また、タウリンにはインスリン(インシュリン)の分泌を促す作用もあります。
メチオニン
メチオニンとは蛋白質を合成するアミノ酸のひとつで、硫黄を含んだ含硫アミノ酸です。しかもメチオニンは食品から摂取しなければならない必須アミノ酸のひとつです
メチオニンは主に肝臓での働きが有名です。メチオニンは肝臓内に入ってきた毒素や老廃物を排除し代謝を促進させ、また血中コレステロール値をコントロールします。それ故、メチオニンはアルコールや脂肪の摂り過ぎなどから肝機能を守ると言われています。また、メチオニンは抗酸化ミネラルであるセレン・セレニウムの運搬役であるため抗酸化作用も期待できます。
メチオニンは、かゆみやアレルギーの原因にもなっているヒスタミンの血中濃度を下げることでも有名で、医療用としては抗うつ剤としても利用され、精神分裂症、パーキンソン病の改善に有効とも言われています。
メチオニンが不足すると肝機能が衰えるので、コレステロールの沈着や動脈硬化、抜け毛なども起こります。また利尿能力が低下するためむくみが生じたり、感染症にもかかりやすくなることもあります。
メチオニンは毛髪を形成するタンパク質、ケラチンを組成するのに必要な18種類のアミノ酸の内のひとつにあたります。
チロシン
チロシンは脳を覚醒させる神経物質をつくり出すタンパク質に含まれるアミノ酸の一種で神経伝達物質の原料となり、脳や神経の働きを活発にして、記憶力や集中力を高めるといわれています。
チロシンはタンパク質に含まれるアミノ酸の一つで神経物質に効き、脳を活性化させてドーパミンやらノルアドレナリンとやらの神経物質をつくり出すため「やる気」を出させる働きがあると言われています。
チロシンはうつ病、痴ほう症、パーキンソン病の予防と回復に効果があるといわれ、その他細胞の老化を抑えたり、高コレステロール改善の働きも持ちます。
チーズから発見されたため、それを意味するギリシャ語の tyros から tyrosine と名付けられました。
精神がうつの状態のときはチロシンの脳内濃度が低下していることが知られており、サプリメントとしてチロシンを補給することで、神経の疲れや気分を転換させ、「やる気」を出させるのに役立ちます。チロシンはドーパミンの生成を促す作用もあり、性的な能力の衰えをサポートする働きもあり水には溶けにくい。チロシンは、成長ホルモンやメラニンの原料にもなり、多くの動物性食品に含まれます。
グルタミン酸
タンパク質構成アミノ酸のひとつで、非必須アミノ酸。脳に必要なアミノ酸ですが、不足する事はまずありえません。化学調味料の旨み成分の一つです。
グルタミン酸は体内では脳の機能を妨げるアンモニアを排出する働きがあり、また、アルコール依存症の抑制、ED(インポテンツ)の改善、統合失調症や認知症の治療などにも好結果が見られています。
グルタミン酸の過剰摂取が続くと神経の高ぶり、神経症、幻覚、手足のしびれなどの症状が報告された例があるように適正量の利用にとどめましょう。
1. 腫瘍の治療などを受けた方
2. 脳障害などの治療を受けた方
3. アルコール依存症の方
4. スポーツで筋肉作りをされている方
上記のような方には特にお勧めのアミノ酸です。
ヘリセノン
「ヘリセノン」は、認知症の特効薬として近年注目されています。
アルツハイマー型認知症は、主に脳にある神経細胞(ニューロン)の消失によって引き起こされるといわれていますが、それを防ぐのがNGF(神経細胞成長因子)です。
ヘリセノンはNGFに栄養分をたっぷり与え、二ユーロンの消失を防ぐことが出来るのです。 もちろん、老化によるNGFの衰えだけでなく、若い脳細胞のNGF活性効果も充分期待できます。
受験勉強や資格取得の勉強をしていて思うように記憶ができない。
最近記憶力が低下してきた。
両親の認知症を予防したい。
そんな方々は是非お試しください。
神経細胞の消失は防げますが、消失してしまった神経細胞は元に戻りません。
ルチン
ルチンはビタミンのような働きをすることから以前はビタミンPと呼ばれていました。
ルチンはフラボノイドの一種で蕎麦や柑橘類に多く含まれる抗酸化栄養素です。毛細血管を強化し血圧効果作用があります。また、ビタミンCの吸収を助け細菌の進入を防ぎます。
もう血圧の効果作用があることから、心臓や動脈硬化、高血圧など生活習慣病の予防、冷え性や肩こりにも効果があるとされています。
ルチンなどの有効な成分はお蕎麦茹でると溶け出してしまうので、お蕎麦だけでなく蕎麦湯も飲むとより効果的に摂取できます。
ロドデンドロール
タンニンの一種である「ロドデンドロール」には肝臓・腎臓のはたらきを高める「補・肝腎作用」、目の周りに停滞する水分を排泄する「利水作用」、「気」の流れをよくする「通絡作用」、血行をよくする「活血作用」などがあります。ロドデンドロールは低温での吸収が悪いので、温かくして飲んだほうが良いようです。
ロドデンドロールは冷たいとあまり体内に吸収できないので必ず暖かくしてお飲みください。
「良薬口に苦し」とはよく言ったものでロドデンドロールは苦みを感じる成分です。
エピ・ロードデンドリン
「エピ・ロードデンドリン」は肝機能を活性化させ、解毒作用を活発化させます。
中国では「肝は目を穿つ(うがつ)」という言葉があり、肝臓が良くなれば眼も良くなると言われています。
トリテルペン
「トリテルペン」は高麗人参やきのこ類などに含まれる成分で、抗がんなど新薬の可能性が期待されている物質です。
トリテルペンには抗酸化作用、抗炎症、抗腫瘍、抗アレルギー効果があり、脂肪やコレステロールなどの分解促進作用もあります。
タンニン
タンニンとは植物フラノボイドの総称で、
口臭を抑え虫歯の予防、便臭・オナラ悪臭の抑制、アルコールの吸収を抑制、アセトアルデヒトの排泄、体臭や靴下の悪臭を抑制、糖質・脂質の吸収抑制(肥満防止)
など様々な効果があります。
ただし、渋柿を食べたことのある人はお分かりいただけると思いますが、タンニンは水に溶けると極めて強い渋みを発するため、他の物質と結合させて摂取するのが望ましいです。
クエルセチン
「クエルセチン」はフラボノイドと呼ばれるポリフェノール類の一種です。
最近の研究では花粉といえばクエルセチンと言われるほどアメリカで花粉の季節の必須サプリとなっています。
カテキン
カテキンは、体脂肪を燃焼させる効果が確認されています。体脂肪を燃焼させることで、腹部などについた余分な脂肪を減らし、ダイエットをサポートします。
体脂肪を減らすことは、生活習慣病の予防にもつながります。
また、抗酸化作用もありますので体の酸化を防止します。
ウイルスが体内に侵入するときに使う「突起物」にふたをして、インフルエンザを予防します。静岡などの小学校では、インフルエンザが猛威を振るう時期には緑茶でのうがいを励行しています。
人体が酸化するという事は、すなわち老化する事であり、それを防止する事で若さを保つ効果があります。
善玉コレステロールを増加させ、悪玉コレステロールを減少させるなど、血中脂質を正常にします。このような働きで、血管の状態を良好に保つため、動脈硬化などのリスクが減少します。
また、血圧を上昇させる酵素を抑えて血圧を下げる効果があり、高血圧の予防にもつながります。
カテキンは、糖質を分解する酵素の働きを阻害し、血糖値上昇を抑える効果があります。
カテキンは、強力な抗酸化力があるため、がんの発生を抑えるという報告があります。下記のがんに関しては発生リスクや転移を低減するとの報告があります。
ナイアシン
「ナイアシン」は水に溶ける水溶性ビタミンのひとつです。
ナイアシンは、糖質、脂質、たんぱく質から、細胞でエネルギーを産生する際に働く酵素を補助します。
また、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きもあります。
ナイアシンは不足すると、食欲がなくなり、消化不良、皮膚の発疹がおこります。
さらに不足すると、うろこ状に荒れる皮膚炎や、痴(ち)ほう、下痢などをおこすペラグラという欠乏症になります。
ただ、日本では通常そこまで不足することはまず無いでしょう。
ナイアシンは過剰症が起こる事がありますので、薬やサプリメントで大量摂取することは控えたほうが良いでしょう。
フラボノイド
フラボノイドとは植物に含まれる色素成分の総称でポリフェノールを分類した際の1つのカテゴリーで、ポリフェノールの中で最も重要な成分です。
大豆に含まれるイソフラボンや、ベリー系の果実に含まれるアントシアニン、お茶に含まれるカテキンなどもフラボノイドの一種です。
レスベラトロール
「レスベラトロール」はブドウの果皮や落花生の種皮に含まれるポリフェノールの一種です。
血小板のねばつきを軽減し,通りやすく弾力のある血管を保つのに役立つことが分かっています。
実験室で行なわれた研究では,レスベラトロールは,動物においてガンの進行を妨げることが報告されています。
他の動物実験では,レスベラトロールに抗炎症作用があると考えられています。
炭水化物
「炭水化物」は、単糖が多数結合したものの総称で、糖質と食物繊維に分類されます。
摂取された炭水化物は、消化酵素の働きにより単糖類へ分解された後、小腸から吸収されます。
小腸より吸収された単糖類は、血液によって肝臓や筋肉組織に取り込まれ、グリコーゲンとして貯えられたり、
アミノ酸の合成材料となったり、ブドウ糖(グルコース)として脳をはじめ身体全体に運ばれます。
α-リノレン酸
「アルファリノレン酸」は栄養学において摂取することが必須の栄養素である必須脂肪酸です。
アルファリノレン酸は人体内では合成や蓄積をすることができません。
アルファリノレン酸は体内でEPAやDHAに変換されます。
また、リノール酸の過剰摂取による花粉症などのアレルギー疾患はアルファリノレン酸を摂取することで
リノール酸の作用を抑制しアレルギー症状を緩和させる働きもあります。
アルファリノレン酸は非常に酸化しやすいため、加熱せずに生で摂取するほうが良いでしょう。
ピノレン酸
「ピノレン酸」別名「P-リノレン酸」は松の実や種子に含まれる物質で名前のPは松(PINE)のPからきています。
ピノレン酸はリノール酸がかゆみの成分に変化するのを抑制する働きがありますのでアトピーやアレルギー疾患の発症を抑えます。
また、赤血球の凝集を阻害し柔軟性を高め、高血圧を予防、改善する効果もあります。
ベタイン
ベタインは、甘味とうまみにかかわる化学的に純粋な天然の物質で、えび・タコ、麦芽・キノコ類などに含まれます。
ゼアキサンチン
ゼアキサンチンはルテインと共にヒトの網膜に存在するカロテノイドとして知られています。
物性的にはβ-カロテンに酸素原子が導入された構造を有し、ルテインとゼアキサンチンはは構造異性体の関係にあります。
また、ゼアキサンチンは目の網膜を保護し、老化にともなう目の病気を防ぐ効果があります。
ルテインもゼアキサンチンも脂溶性成分なので食事と一緒に取るほうが吸収率の点で効果的です。
βカロテン
「βカロテン」(ベータカロテン)は緑黄色野菜や果物に含まれる黄色やオレンジ色の色素です。
腸で吸収されビタミンAに変わることから、「プロビタミンA」とも呼ばれています。。
カロテンには、体の各器官が酸化するのを防ぐ抗酸化作用があり、
がんや心臓病の予防、コレステロール値の低減などへの効果があります。。
またカロテンにはα、β、γなどがありますが、最も効力が高いのがβカロテンです。
脂溶性のビタミンAは、摂り過ぎると体に蓄積して過剰症となりますが、
体内で必要な分だけがビタミンAに変化するカロテンなら、過剰摂取のリスクが避けられます。
アロイン
日本では薬事法にアロエの薬理成分アロインが医薬品として登録されています。
ただし、日本で一般に見られるキダチアロエについては、薬事法の「食薬部分」で特別な場合を除き「医薬品とみなさない」グループに分類されています。
アロインは便秘、胃腸、二日酔いに効果がありますが、
神経を直接刺激する成分のため多量に摂取することは避けたほうが良いでしょう。
妊娠中や生理中の方は摂取する際、医師に相談するなど注意が必要です。
アロエニン
「アロエニン」はキダチアロエだけに含まれる成分で、胃酸過多には胃酸の分泌を抑え、
胃酸不足の時には胃酸の分泌を増加させ胃腸の調子を整える効果があるとされます。
アロエニンの整腸作用はスッキリ爽快な毎日を送りたい方にピッタリです。
アロエチン
アロエチンはすぐれた殺菌力と細菌の出す毒素を中和する働きが最も有名で「化膿」「フケ」「いぼ」「魚の目」「水虫」「ニキビ」「吹き出もの」等々数多くの症状に効果があります。
さらにそのアロエチンの殺菌力と解毒作用そして粘膜に働きかけることから大腸菌などで起こる膀胱炎や風邪、喘息や肝臓病にも効果があると言われます。
アロエチンは飲むことでも効果がありますが、アロエチンを患部に直接つけることでも効果を発揮します。
また、アロエチンには、シミ、ソバカスの原因となるメラニン色素を防ぐ働きがあることからシミ、ソバカスを防ぎ美白効果も確認されています。
亜鉛
体内に約2g含まれます。
亜鉛は広く細胞全体に存在し、働きはDNAや蛋白質の合成に関与しています。
血漿中の亜鉛はほとんどアルブミンなどの蛋白質と結合していて、免疫機能に関係します。
また、糖代謝にも必要でインシュリンの合成や作用発現に必須のミネラルです。
亜鉛の所要量は鉄と同じくらいとされていますが、尿や汗の中に排泄される量は鉄の十倍も多く、ダイエットや運動によって不足しがちになります。
また加齢によっても尿中の排泄量が増えます。
亜鉛はDNAや蛋白質合成に関係している細胞分裂に必要なため 不足すると免疫機能が低下します。
亜鉛は植物性蛋白質と一緒に摂ると吸収が促進されます。
パントテン酸
「パントテン酸」はビタミンB群に含まれる物質でビタミンB5とも呼ばれていました。パントテン酸は補酵素として、次のような働きをします。
副腎の機能を助け、副腎皮質ホルモンの合成を促します。副腎皮質ホルモンには抗ストレス作用があるのでストレスに対する抵抗力を高めます。
ナイアシンやビタミンB2と協力して働き、脂肪酸など、からだの構成成分の合成と分解を促進して、皮膚や毛髪、神経組織を正常に保ちます。
脂肪の代謝に役立ち、血液や細胞内にある余分なコレステロールを回収する善玉コレステロール(HDLコレステロール)の生成を促します。
パントテン酸が不足すると皮膚や毛髪のつやが悪くなり、筋肉痛や知覚異常、手足のしびれ、疲れやすい、などの症状を引きおこすことがあります。
・パントテン酸は、細胞と細胞の接着剤であるコラーゲンの生成に必要なビタミンCの働きを助けることで、お肌の健康を維持するのに役立ちます。
エルゴステロール
「エルゴステロール」は、椎茸などのキノコ類に多く含まれている成分です。
ビタミンDの前駆物質で、紫外線を受けることで
ビタミンDに変化します。
ファセオラミン
「ファセオラミン」は炭水化物の吸収を抑制します。
通常、体内に摂取された炭水化物は、すい臓などから分泌される消化酵素によってブドウ糖に分解、そして腸壁から吸収されることになりますが、
全てがエネルギーとして使われず、余剰分は脂肪となってダイエットの邪魔をすることになります。
しかしファセオラミンは、その消化酵素の分泌を抑えることで、炭水化物を消化・吸収できないように働きます。
吸収されなかった炭水化物は便になってそのまま排出されますので、便の量が増えたらファセオラミンのダイエット効果を実証しているものと言えます。
ファセオラミンといえばダイエット効果がテレビで紹介されて、一時期良い意味でも悪い意味でも話題になったことがありました。
その番組では白インゲン豆を使ったダイエット方法ということで、ファセオラミンのことを紹介していたのですが、その飲み方に問題がありました。
ファセオラミンが豊富に含まれている「白いんげん豆」には「フィトヘマグルチニン」という物質が含まれており、
正しく調理しなければ嘔吐や下痢を引き起こすこともあるので注意が必要です。
アクチニジン
「アクチニジン」は主にマタタビ科のキウイフルーツに含まれているタンパク質分解酵素の一種です。
アクチニジンは、肉料理や魚料理と一緒に食べたり、デザートとして食後に食べると、消化吸収を助けて、消化不良やで胃のもたれ、胸やけを防ぐ効果があります。
ポリガモール
利尿作用があります。
マタタビ酸
精神安定効果があり、神経の機能を高める効果があります。
リン
成人の体内に約0.5~0.8kg含まれます。
90%は リン酸カルシウム・リン酸マグネシウムの形で 骨や歯の主成分となります。
また それ以外に 血液中ではリン酸塩として 血液の酸やアルカリを中和する働きをします。
リンはリン酸・核酸の成分でもあります。
ビタミンB1・B2と結合して補酵素となる働きもあります。
また 糖質代謝を円滑にします。
ATPなどの高エネルギーリン酸化合物を作り エネルギーを貯えます。
リンは 肉・魚・卵など 日常の食品中に十分含まれており 通常の食事をしていて不足したり欠乏症になる心配はありません。
ただし ビタミンDが不足すると利用率が低下します。
また リンの摂取量が多すぎると カルシウムの吸収が悪くなるので インスタント食品や加工食品の摂りすぎには注意が必要です。